たんすい日記

2009.06.24

Londonリポート Vol.6 ちっぽけな国 ・日本



「アヤコ、日本からアメリカって飛行機で3時間くらい?
私 日本にも行って見ようかしら?」

こう私に尋ねたのは、
今度休暇でアメリカに行く、友人のフランチェスカ。
彼女は大の日本びいき、ヘルシーなスシの大ファンである。

「えっ!?まさか、最低でも8時間位かかるわよ!」
と広げたフランチェスカの世界地図。


私が見て育ってきた世界地図とはまったく違う。
すぐに目に飛び込んでくるはずの日本は、
右の端っこのほうに小さくこじんまりとある。
そして、アメリカはその反対側の左の端、
そして、真ん中には大きくヨーロッパが鎮座している。
なるほど、この地図から言うとアメリカと日本はお隣同士。
 (私たちはお隣なんて思ったこともないけど・・・)

なるほど、だから彼女は口癖のように
「日本ってすごいわよねぇ、
だって、ソニーやトヨタやホンダがあって、すごいハイテクなんでしょ。‘世界の端っこ’にあるのに」 といっていたのか・・・・

彼女、いや、たいていのヨーロッパ人にとって、
日本という国は世界の端っこにあり、よく探さないと見つけることさえ難しい国なのである。

日本人は、
経済大国という確固たる地位を築いてきたが、日本は、地理的に不利な位置にある。
日本人にとって
海外旅行といえば、必ず文字通り海の外であり、高いお金を払って飛行機のチケットを買わねばならず、一大決心が必要、清水の舞台から飛び降りるつもりで世界へ出かける。


一方ヨーロッパ人は、
お金がなくても実によく海外旅行をする。国際線飛行機チケットだって、日本の国内線よりずっと安いし、言葉だって、ヨーロッパ内は同じアルファベットを使うので、日本人が中国語をみてなんとなく意味がわかるのと同様、ずっと親しみやすい。
ちょっと飛行機に乗れば、違った言葉を話す、まったく食べ物も風景も違う国へいけてしまうのである。パリまで3時間でいける特急電車ユーロスターはあるものの、それでもイギリスは島国なので飛行機を使うけれど、大陸の人はもっと気軽。

フランスの友人は、
「昨日はちょっとスイスを抜けてイタリアまで日帰りドライブしてきたわ!」 なんて気軽に話す。
また知り合いになったスイス人は、
「スイスは物価が高いでしょ、お買い物はドイツやイタリアで週末にまとめてするのよ」 という。
そう、パスポートさえいるものの、ヨーロッパの国境はなんとも低い。

その結果、ほとんどの子供は海外旅行経験がある。周りにたくさんの外国人がいる環境がある。自ずと外国文化に親しむ。国際人、国際人とはやし立てる日本人にとって、大変うらやましい環境である。


そんな環境のせいなのか、ヨーロッパの人には、数ヶ国語を操る人が実にたくさんいる。

確かに、英語とドイツ語とオランダ語は似ているし、ラテン系の言葉、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語も親戚同士のようなもので、大変似ている。

英語を学びにロンドンに来ていたベルギー人の友人によると、ベルギーの公用語はフランス語とドイツ語とオランダ語(正確にはフラマン語)、最低でもフランス語とオランダ語そして、英語を話せないと就職にも困るのだという。

電車の車内放送も、3ヶ国語で丁寧にされる。
数ヶ国語を見事に操る車掌さんにも頭がさがる。

英語を喋れることだけが国際人ではない。


現にイギリス人は、母国語(英語)以外の言語を話す人が、多外国に比べとても少ない。
でも、彼らは十分国際人として通用している。
まあ、彼らの場合は、みんなが自分の国の言葉を喋ってくれるもんだから苦労はないけど。

いくら英語が喋れなくたって、日本人は、礼儀正しくて、我慢強い性格のせいなのか、とても穏やかで優しいと、とても評価が高い。
英語が喋れないことがたまにキズだけど。
でも、ちょっとまって・・・・。
それでも、ヨーロッパにいると、いろいろな場面で
「あなたは何ヶ国語喋れるの?」 とよく聞かれる。
何ヶ国語って・・・
「えっと、日本語と、英語を少しだけ・・・」
なんて私は小さな声でよく答えるのだけれど・・・・・。
パリまで3時間でいける特急電車ユーロスターはあるものの、それでもイギリスは島国なので飛行機を使うけれど、大陸の人はもっと気軽。

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